理事長 式辞


 5期生の皆さん、須磨学園中学校のご卒業おめでとうございます。

 あっという間に過ぎた3年間のような気もしますが、振り返ってみると、やはり色々なことがあり、様々な経験をしました。初めて経験することも多々ありました。
 苦しかったこと、悲しかったこと、悩んだこと。これらも貴重な経験です。よいこと、楽しかったことだけでなく、悩んだことや苦しかったことは、将来において、必ず皆さんの力になります。
 皆さんが大きく成長されたことをみんながよろこんでいます。皆さんを支えてきた人たちへの感謝の気持ちを忘れないようにしてください。

 ここで、ひとつ確認しておきたいことがあります。中学校と高等学校はどう違うか、ということです。
 高校には留年があります。定期考査の点が足りない場合、出席日数が足りない場合、進級できなくなります。気をつけてください。
 高校生になると、次の進路を具体的に考え、準備をしていくことが学校生活の中心になります。出遅れないでください。
 高校から新しい仲間が入学してきます。高校から入学してくる仲間は「高校受験」をくぐり抜けてきた人たちです。皆さんがアジア研修旅行に行っていた間に、皆さんがアメリカ研修旅行に行っていた間に、寝る暇を惜しんで学業に励んできた人たちがほとんどです。お互いがいい刺激をもらいながら、与えながら、新しい生活に入りましょう。

   この卒業は「区切り」の時です。今までさぼっていた人は、この機会に、新しくスタートし直しましょう。みなさんは、まだまだこれから何にでもなれます。こうありたい自分の姿がはっきりと見えたら、あとはその「なりたい自分」に向かってひたむきに努力をするだけです。目標決まれば実行あるのみ。人から与えられた目標でなく、皆さんが自ら考えて、自ら動くことを期待して、私の話は終わります。

   ご卒業おめでとう。



2011年3月17日 須磨学園 理事長 西 泰子