学園長 訓話


 おはようございます。7月の最後の日に終業式をやっている学校は、うちぐらいのもので、すごい学校だと言われますけど、学校がすごいのではなくて、すごいのは諸君らです。7月の末まで学校で勉強をする。2学期の始業式を9月1日にやる。そういう、生活をずっと続けているということを、ずっと続けている自分のことをすごいとまず自分で自分をほめてみてほしいと思います。

 でも、8月は夏休みだから一番最初に諸君らにお願いしたいことは、8月はしっかり休んでほしいということです。しっかり休むということを考えた時に、何が一番休んだことになるのかということですが、それは夜、いつもと比べて1時間か2時間くらい早く寝るということをみんなにおねがいしたいと思います。なぜ夜早く寝るのか。諸君らもみんな、お父さん、お母さんに言われませんか。「早く寝なさい」と。私は、早く寝るということは朝目覚ましを使わないで起きることができる、その為に早く寝るのだというふうに思っています。学校に来る日は目覚ましを使って起きている。お父さんやお母さんに起こしてもらっている。そういう生活をしていると思いますが、目覚ましなしに朝になったら自然に目が開く。これがどんなに健康なのかということを、この夏休みには、諸君らは身をもって実践してほしいなと思います。

 ところで、夏休みだから学校に行かなくていいから勉強は、ほどほどでいいから起きる時間を遅くしよう。起きる時間を9時にしよう、10時にしよう。お昼まで寝ていてもいい。これは、絶対にやめてください。なぜ良くないのか。起きる時間を遅くしてご飯を3回食べれば、間違いなく太ります。そういうことをして太った僕が言ってるんだから本当でしょう。朝いつものように、いつもの時間に起きて規則正しい生活をすると人間は健康に続くと思います。休みの時でも、決してやめてはいけないことを3つお願いしたいと思います。
1つ目は、毎日考えることです。毎日いろんなテーマについて深く考えるということ。
2つ目は、毎日文章を書くということです。文章を書かなくなると頭は動かなくなります。
3つ目は、文章を書くだけではなくて図を描く、絵を描くということ。この考えるということと文章を書くということと図と絵を描くということ、この3つを是非夏休みも休まずにやって下さい。

 まあ、宿題なんかはタイムマネジメントを使って、ちょこちょこっとやればできると思いますけど。各学年部長に夏休みの宿題をあまり出すなよと言いましたけども、たくさん宿題が出ている教科は、宿題を出した先生にもうちょっと減らしてくれと今日中に言ったほうがいいですね。「先生もっと減らしてよ」と。

 最後に、夏休みだから遊んでほしいなと思うんです。外に出て遊ぶ、泳ぎに行く、キャンプに行く、旅行に行くという遊びもあると思いますけど、今年の夏は普通の年に比べて暑い夏だから、家でそこそこエアコンの入ったところにいるのもいいかなと思うんです。
 僕が提案したい楽しい夏休みとして、今日学校の帰りにテレビガイドでも買って、8月にクーラーのきいたところでテレビをたくさん見るという夏休みはどうでしょうか。テレビをたくさん見る、音楽をたくさん聞く、本をたくさん読む、そういう楽しい夏休みもあってもいいと思うんです。ただ、テレビの番組ですけども自分の好きな科目。社会の好きな人だったら歴史の番組。理科の好きな人だったら理科の番組。NHKの教育テレビだけが勉強ではありません。諸君らは、中学生だったり高校生だったりしますが、放送大学という大学の授業をテレビでやっています。放送大学の授業は面白い。それに、聞いていて居眠りしていても先生は怒らない。だから、テレビにしても音楽にしても本にしても、何か自分の今勉強している好きな科目に関係しているようなものを楽しく見てほしいなと思うんです。それが僕は、楽しく勉強するということにつながると思います。

 とにかく、夏休みの一カ月間、時間を上手に使って休みながら楽しく考えて、文章を書いて、絵を描くという、そういう夏休みにしてくれたらいいなと思っています。


2010年7月31日 学園長 西 和彦