保護者代表 挨拶


 本日は、このように立派な入学式を開いて頂き、温かいお祝いの言葉を頂戴し、理事長先生、学園長先生、関係者の皆様方には、心より感謝申し上げます。 須磨学園で学ぶ機会を与えていただいたことを、子供たちはもとより、保護者一同も大変嬉しく存じております。

 子供たちは受験勉強を通じて、今までに見たことのない姿を見せてくれました。最後の最後まで頑張って苦手科目を克服したねばり強さ冬休み、正月も返上して机に向かった集中力、入学試験という大舞台を見事平常心で対応した気持ちの強さ。
   まだ子供だと思っていましたが、このように成長した姿を見て嬉しく思うとともに、この須磨学園でさらに大きく成長していく姿を楽しみにしています。この6年間に、世界一周旅行や、PM、TMというマネジメント教育など、実社会に出て役立つことをたくさん経験させていただけることに、大きな期待を寄せております。

 本日ここに座っている88名の子供たちは、自分の夢を持って、あるいは夢を探すために、須磨学園に入学しました。 一方、昨今の社会状況を見ると、子供たちを取り巻く環境の変化はますます速く、そして厳しいものになっています。 そのような中で、子供たちは先生方に道案内をして頂きながら、夢へ向かって進むべき道を模索していくわけですが、ただ道案内に頼るだけの人間になってはならないと思います。 
 時には立ち止まったり、方向修正したりしながら、自分で道を探し、自分で判断する人間になって欲しいと思います。 そして、そのためには何が必要で、何を学ぶべきか、先生方には、学校生活を通じてそれをご教示いただきたいと思っております。 自分の道を自ら見つけ出す力が、これからの人生で大きな財産になることは間違いないでしょう。 私たち保護者も、成長の過程にある子供たちを見守り、また、支えていきたいと思います。

 これからの学園生活の6年間は楽しい事ばかりではないかもしれません。 しかし、ここで出会う同じ思いを持った新しい友人や先生方と一緒なら、辛さや悲しみは半分に、楽しさや喜びは2倍に感じる。そのような学園生活を送って欲しいものです。ここに集う第6期88名の子供たちは、今、「それぞれの夢」よいうゴールに向かって、新しいスタートラインに並びました。
 教職員の皆様におかれましては、子供たち全員が、将来の夢の実現に向けて、強くしなやかな人間力を育むことができますよう、そして嫌いな科目が好きになりますように、ご指導のほど心よりお願い申し上げます。


2009年4月4日 保護者代表 森園 幸太郎