学年部長 挨拶


 S1学年のみなさん、卒業おめでとうございます。
 みなさんは、今日中学課程を修了しました。これは中学高校と須磨学園で過ごす6年間の半分が終了し、これから始まる後半の高校課程を前に、ちょうど折り返し地点にさしかかったということです。中高6カ年の前半と後半について、お話ししようと思います。

 スポーツの中には、サッカーなど試合を前半・後半に分けるものがあります。
 今はちょうど前半と後半のハーフタイムに皆さんはいるのではないでしょうか。
ハーフタイムでは、冷静な自分にもどり、客観的に前半の内容をふり返ります。そして、試合前の目標や予想と照らし合わせて、予想外だった点、出来ていない点を分析したり、あるいは反対に、よく出来ている点を確認します。そして反省点を修正し、良かった点を継続し後半にそれらを活かす、そのようにハーフタイムは使われます。みなさんもこの3年間、須磨学園中学校で勉強だけでなく様々な行事や研修旅行を経験しました。入学前の目標や予想と実際の学校生活を照らし合わせて、今一度3年間をふり返り、特に良かった点をさらに伸ばすことを考る機会にしてほしいと思います。

 次に後半にあたる今後の3年間について話します。
 3年前須磨学園中学の入学をむかえる時、ここにいるひとりひとり、須磨学園でやりたいこと、なりたいことがあったと思います。この3年間は、そのような夢や目標を実現するためにすごしてきたのではないでしょうか。そのため、勉強や学校行事など目の前のこと、自分の足もとを観てきたように思います。後半の3年間も同様に過去に抱いた夢や目標を達成するためにすごされると思います。それだけではなく、須磨学園高校を卒業した後の、将来の夢や目標を持ち、それをより具体化してほしいと思います。そのためには、足下に向けられた視線を少し変える必要があるように思います。将来の自分の姿をイメージしたり、あるいは自分自身を見据え、自分はいったい何をしたいのかと問かけが必要だと思います。今から3年前に夢を抱いたのと同様に、これからの3年間で自分自身の夢をつくりあげて欲しいと思います。

 簡単ではありますが、挨拶とかえさせていただきます。



2009年3月18日 学年部長 下地 英樹