誓いの言葉


 今日、私たち82名は中学校卒業の日を迎えました。今から3年前の春、私たちは須磨学園中学校の3期生として、希望に胸を膨らませながら桜の花びらが舞う坂道を登校していました。この3年間、私たちはこの学校で、1人1人が一生に一度しかない中学校生活を楽しみ、たくさんの思い出を作り、成長することができました。
 J1の1年間はとにかく学校になれることに大変でした。毎日配られる宿題の量や、毎週計画を立てるTM・PMにとまどったものです、放課後の講座や模試に追われて忙しかったですが、新しい友達と乗り切ることができました。勉強でわからないところがあっても先生方が熱心に教えてくださいました。

 J2になると、体育祭や文化祭、アジア研修旅行の行事でのクラスの結束が思い出に残っています。パネルをつくったり、応援団に入ったり、J1のとき以上に積極的に活動している友達をみて刺激を受けました。私も文化祭では模擬裁判を行い、調べ学習により多くのことを身をもって学ぶことができました。またアジア研修旅行では5カ国を回り、様々な国を自分の目で見ることができました。ベトナムとシンガポールの生徒と交流し、英会話の楽しさを知りました。貧しい生活であるのに、ベトナムの子どもたちは明るくて、夢を持ち、前向きな志を持っている姿勢を見て、私も負けてはいけないなと感じました。

 S1になって、一番印象に残っているのはやっぱりアメリカ研修旅行です。マイクロソフト社とボーイング社の工場のスケールは圧巻でした。またメトロポリタン美術館ではみんなでつくったパンフレットをみながら、貴重な作品を見ることができて、うれしかったです。アメリカの大学は広く、キャンパスにとても魅力があって、このようなすばらしい大学で学んでみたいという意欲がわきました。ミュージカルでは言葉の壁を越え私たちを楽しませてくれました。

 この3年間、たくさんの体験やすばらしい思い出をつくることができたのはみなさんのおかげです。ここで、改めて感謝の気持ちを述べたいと思います。
 まず、3年間温かく見守り、笑顔と励ましの言葉をくださった理事長先生、学園長先生。また夜遅くまでつきあい、いつも未提出物で私たちをしかり、でもいつも真剣に向き合ってくださった先生方。本当にありがとうございました。これからあと3年間もありますが、よろしくおねがいします。
 つぎに、ずっと私たちを支えてくださったお父さん、お母さん。家族の協力があって私は3年間の学校生活を楽しむことができました。今まで育てていただきありがとうございました。この3年間の私の宝物を胸に、これからも努力し、精神的にも1人の大人として成長していきたいと思っています。
 そして毎日をともに過ごし、何気ない日々をかけがえのないものにしてくれた友達。高校生になっても、一緒に仲良く過ごしていきたいと思います。

 4月から、私たちは須磨学園高等学校に入学します。そこで私たちは高校生であるという自覚をもち、友達と切磋琢磨し、充実した日々を送りたいと思います。そして今まで以上にかけがえのない高校生活にし、大学への進学を乗り越えようと思っています。
最後に、須磨学園のますますの発展を祈り、誓いの言葉とさせていただきます。



2009年3月18日 卒業生代表 小野田 麻由