在校生代表 祝辞


 厳しい寒さもゆるみ、日ごとに春の兆しが感じられる季節となりました。
  3年生の皆様、本日はご卒業おめでとうございます。在校生一同、先輩方の晴れの門出を心からお祝い申し上げます。
 
 入学式、私たちは初めて先輩方の姿を拝見しました。新しい生活が始まるという緊張と不安でいっぱいだった私たちにとって、校歌を歌う先輩方の自信に満ちた姿にとても励まされたことを今でもはっきりと覚えています。

 文化祭では、クラス全体で協力しあって、模擬店やステージを面白く作り上げていく先輩方の熱意と一生懸命取り組む姿に、私たちは学ぶことが多く、見習わなければならないと感じました。
 体育祭では、情熱と気力に満ち、団結して競技する姿や、熱い声援を送る姿は到底私たちでは及ばないと感じさせる素晴らしいものでした。また、応援合戦では、受験勉強で忙しい中なのに、今までとは趣向の違う衣装で観客をひきつけ、一糸乱れぬ演技で私たちを感動させ、大いに盛り上げてくださいました。

 部活動では、時には厳しく、時には優しい指導をしてくださり、辛く苦しいことも頑張って乗り越えることが出来ました。早朝、放課後、休日の練習では先輩方と共に大声を出し、汗を流した日々、試合で勝利した喜びや敗北した悔しさを一緒に味わった日々、また、一つの作品や研究を一緒に完成させた感動を私たちは絶対に忘れることはないでしょう。中でも、困ったときに手をさしのべて下さった先輩方の温かさは、今でも私たちの心の中にしっかりと残っています。

 日々の生活では、土曜日や長期休暇になると、図書室や自習室で自身の課題に積極的に取り組む姿や、また廊下に机と椅子を並べ、先生に納得いくまで質問をする姿に何度も心を打たれました。特に、夏は暑く、冬は凍てつくように寒い廊下で黙々と勉強される姿に先輩方の意志の強さ、忍耐力を感じました。

 このような素晴らしい先輩方と今日お別れをしなければならないと思うと、残念で仕方ありません。先輩方は明日から、ご自身の夢を実現させるための新しい道を進んでいかれます。

 先輩方の旅立ちにあたり、是非お送りしたい言葉があります。それは、ウォルト・ディズニーの「夢を求め続ける勇気さえ有れば、すべての夢は必ず実現できる」という言葉です。これから先、不安になることもあると思います。そんなとき、この言葉を思い出してください。そして、本校でのさまざまな経験を活かし、挫けずに自らの道を突き進み、夢を実現してください。


 私たちも先輩方から学んだたくさんのことをこれからの学校生活で活かし、先輩方のように後輩の手本となれるよう一生懸命頑張ります。皆様、これから大きな壁にぶつかることもあるかもしれません。そんなときは、母校で過ごした日々やまた、私たちが先輩方を応援していることを思い出して、頑張ってください。
 そして、機会があれば母校にいらしてください。在校生一同、心よりお待ちしております。

 最後になりましたが、卒業生の皆様の更なるご健康、ご活躍をお祈りし、お祝いの言葉とさせていただきます。


2009年2月28日 在校生代表 白 智瑛