学園長 訓話

 おはようございます。
 7月の末まで学校をやっているのは須磨学園ぐらいのもので、3年間、これを続けると、8日間x3で24日間、6年間続けると8日間x6で48日間、つまり軽く1ヶ月間、君たちは長く学校に行くことになります。嫌だな、と思う人もいるかもしれませんが、なぜこういうことをしているのかというと、それは学校は諸君らに時間を大切に使ってほしいからです。

 ひとつだけ、夏休みの前に諸君らにしてほしいことを言いたいと思います。夏休みを活かすために、ひとりひとりプロジェクトマネジメントとタイムマネジメントをしっかりやってほしいのです。これをしっかりやることによって、1ヶ月間の夏休みは間違いなく、2ヶ月間になります。2ヶ月間やったと同じぐらいの効果がでると思います。
 逆に、タイムマネジメントをやっていて僕も思うんですが、タイムマネジメントに何も書かない日があったとします。そうするとその日は何も予定がないから、朝からずっと寝てたり何もしないで、ぼーっとして終わってしまって、気が付くと夕方になっていたりすることがあります。もちろん、そういう日があってもいいんですが、ただタイムマネジメントで月曜日から金曜日までいろんなことをスケジュールして実行するという習慣がついてしまうと、タイムマネジメントをしないとどうなるのかというと、予定を決めないと何もしないで終わってしまうということがよく起こります。
 ですから、ぜひ、勉強するだけでなくて、遊ぶにもタイムマネジメントとプロジェクトマネジメントを使ってほしいと思います。諸君らが自由にこれからの1ヶ月を自分のために自分で、大胆にデザインをしてほしいのです。  いいプロジェクトマネジメント、いいタイムマネジメントをするコツですが、自分はこの1ヶ月間をどうふうに使いたい、というふうに人に自分の予定を聞いてもらう、誰か他の人に説明をする、兄弟でもいいと思います。お父さん、お母さんでもいいと思います。説明をする。それで、そのをするためにお小遣いをほしいとちゃんと言えば、それではあげようという話になる可能性が大きいと思います。

 最後に今日、諸君らは食中毒の勉強をしましたが、食中毒だけでなく寝冷え、その他危険なところに行かないとか、いろんなことがありますが、学園は、諸君らひとりひとりが体に気をつけて、元気に2学期に学校に出てきてくれることを心から願っています。  元気に安全にのびのびと夏休みを過ごしてください。



2007年7月28日 学園長 西和彦