育友会長 祝辞


 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
 この晴れの卒業証書授与式でご挨拶申し上げる機会を得ましたことを光栄に思います。
 皆さんを今日まで見守り、支えて下さった理事長先生、学園長先生はじめ諸先生方の熱心なご指導に対し、心からお礼申し上げます。また、保護者の皆様のこれまでのお心づかいを思いますと、さぞ、お喜びのこととお祝い申し上げます。  さて、本日この学園を巣立つ皆さんに、一言お祝いの言葉を贈りたいと思います。高校時代の友人は一生の友とよく言われます。この3年間、たくさんの人と友情を結ばれたことでしょう。ドイツの哲学者ニーチェは「もし君が悩む友を持っているなら、君は彼の悩みに対して安息の場所となれ。だが、いうならば堅い寝床、先陣用の寝床となれ。そうであってこそ君は彼に最も役立つものとなるだろう。」と言っています。表面的な付き合いではなく、本当の真心で結び合った間柄が本物の友情だと思います。この学園で育んだ友情、どうかそれを宝物としてこれからも共に励まし合い、支え合って下さい。
 そして、人にはそれぞれ個性があり、それぞれの考え方や生き方があります、私たちはそれらをお互い認め合い、尊重し合いながら共に生きていかなければなりません。殺伐とした出来事の多い今の世の中だからこそ、皆さんには相手の気持ちを思いやる心を持った人間として、これから始まる新しい人生を歩んで行かれることを願ってやみません。
 また、皆さんが今日の日を迎えることができたのは決して皆さんだけの力ではないはずです。多くの方々の支えがあったからこそです。「ありがとう」という言葉でも、手紙でも構いません。いままでにお世話になった方々に「感謝」の気持ちを表してください。最後になりましたが、卒業生の皆さんの輝かしい未来と、健康とご多幸をお祈りしまして、私のはなむけの言葉とさせていただきます。



2007年2月17日 育友会会長 高吉幸一