開会の辞

おはようございます。
9月の始めの始業式で、秋は勉強の秋だと言いましたが、今日はスポーツの秋。勉強のことは忘れて。今日のプログラムの表紙に薄く「戦う」という言葉がはいっています。スポーツは自分のためにする競技ではありますが、つねに競争する、戦うということがその大切なエレメントになっています。そこで今日は、みなさんに2つお願いがあります。

一つめのお願いは戦いに勝った負けたということはつきものですが、大切にしてほしいのは、勝つことでなく負けることだけではなくてですね、大切にしてほしいことは、勝つ課程、勝ちに至るプロセス、負ける課程、そのプロセスをひとりひとりが大切に、ひとりひとりが楽しんでほしいと思います。しっかりがんばって負けたならいいじゃないか。ぜんぜん頑張らなくて勝った勝ちには、大きな意味はありません。ものすごく頑張って勝ったなら、大きな意味があると思います。勝つ負けるという結果だけでなく、その結果にいたるプロセス、それが大切だということを忘れないでほしいと思います。

二つめのお願いですが、今日、一人新しく友達を作って下さい。なかなか新しい友達はできないと思います。クラスの友達はみんな知っている、でも他のクラスの人は知らない人もいる。クラスの友達で普段、あまり話をしない人とも友達になるいい機会だと思います。ちなみにENEMYという言葉がある。ENEMYというのは敵という言葉です。味方という言葉を英語でなんというか、諸君らは知っていますか?味方というのはFRIENDといいます。つまりFRIENDというは友達であるという意味と、味方であるという意味と2つ、もっと2つ以上意味がありますけれども、フレンドという言葉の大きな意味は味方ということであります。ですから、今日戦っている諸君らが、戦いながら、フレンド、友達、味方を新しくみつけるということを、是非して、今日1日をスポーツの秋にして欲しいと思います。お話を送ります。諸君らの検討を祈ります。

2006年9月22日 学園長 西和彦