須磨学園高等学校育友会会長 祝辞

宮下仁志


卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

この晴れの卒業証書授与式でご挨拶申し上げる機会を得ましたことを光栄に思います。

皆さんを今日まで見守り、ご指導されてこられた理事長先生、学園長先生はじめ諸先生方の熱心なご指導に対し、心からお礼申し上げます。また、保護者の皆様のこれまでのお心づかいを思いますと、さぞ、お喜びのこととお祝い申し上げます。

ドイツ人の詩人シラーの言葉に「友情は喜びを倍にし、悲しみを半分にする」とあります。見えない心の中には喜びも、悲しみも、美しさも、醜さも、全部あります。見えない心と心をつなぎ、利害でもなく、立場でもなく、駆け引きでもなく、表面的なお付き合いでもなく、本当の真心で結び合った間柄が本当の友情だと思います。この3年間、たくさんの人と友情を結ばれたことでしょう。

そして、人と同じではなく、自分らしく進んで下さい。日本には「桜・梅・桃・李」という言葉があります。桜には桜の美しさがあり、梅には梅の香りがあり、桃には桃の彩りがあり、李には李の味わいがあるという意味です。

人それぞれに使命があり、個性があり、生き方がある。それを認め尊重し合いながら進んで下さい。

お世話になった方々に「ありがとう」の言葉を言ってみませんか。どうしても恥ずかしい人は、下を向いてでも、壁に向かってでも、結構です。「ありがとう」は自分も、人も笑顔にしてくれます。最後に、卒業生の皆さんの輝かしい将来と、健康とご多幸をお祈りしまして、私のはなむけの言葉とさせていただきます。

以上