保護者代表挨拶

 誠に僭越ではございますが、新入生の保護者を代表いたしましてご挨拶をさせて頂きます。
 本日は、私どもの子ども達のために、このような盛大な入学式を挙行して頂き有り難うございました。また、ご多忙中にもかかわりませず、ご来賓の方々にもご臨席賜り、重ねてお礼申し上げます。
 昨年9月、暑さもようやく峠を越えたころ、須磨学園に中学校が新設させると伺いました。予てより須磨学園高等学校が「なりたい自分になる」という目標に向かって、大変意欲的なご指導をしてくださっていると聞いていましたので、その併設の中学校ということで、説明会に参加させて頂きました。そこで、先生方の生徒に向ける情熱、これからの教育に対する理念、また、新しい中学校への思いなどを拝聴いたしました。「成果に対して責任を持つ」という言葉がとても心強く、時代のニーズに即した新しいシステムで丁寧に導いてくださることに共感いたしました。そして、須磨学園中学校が21世紀を担う子ども達の可能性を大きく広げてくださる環境であることを確信いたしました。とはいうものの、正直申し上げて新設校であるが故の不安もございました。入学すれば第1期生となり、1年生だけの学校生活が待っています。生活面や学習面において、お手本となる先輩方がいらっしゃらないことでの戸惑いは否めませんでした。しかし、反対に見方を変えれば既成の枠の内でのレールに乗っていくのではなく、生徒・先生そして保護者が協力し、すばらしい学校を創り上げるということでもあろか、とも思いました。
 中学1年生から高校3年生までの6年間は多感で心身ともに成長し、人間形成を育む最も大切な時期だと思います。親としても、その大事な時を安心して託すことができる須磨学園中学校で、今日から第1期生として過ごさせて頂けることを大変嬉しく思っています。
 今まで子ども達は一生懸命勉強に取り組みました。そして、今日、晴れて真新しい制服に身を包み喜びと期待を胸いっぱいにして、ここに座っていることでしょう。明日からは須磨学園で新しい友達と出会い、多くのことを学び、体験し、それを糧に大きくなっていくことでしょう。6年後、ここにいます148名が一人ひとりそれぞれ違った148本の大木に…、大地にしっかりと根を張り、幹を太らせ、緑がいっぱいに葉を茂らせたすばらしい大木になりますことを願っています。
 先生方にはお世話をおかけすることも多々あろうかと思いますが、ご指導賜りますようどうぞよろしくお願いいたします。

保護者代表 志水圭子