学年部長挨拶

後藤秀雄

 新入生みなさん、保護者の皆様。ご入学おめでとうございます。
 ただ今、紹介致しました第1学年を代表いたしまして、ご挨拶申し上げます。
 みなさんご承知のように、高校というのは、小・中学校のように国で決められた義務教育の機関ではありません。ということは、みなさんが一人一人の意志、考えで、高校へ進み、勉強しようと思って、この須磨学園高校を受験し、入学したということです。
 勉強というのは、誰のためでもなく、今後の自分を力いっぱい生かすために必要な知識や教養といったものを身につけるためにするものです。
 したがって、高校生活の3年間は、みなさん自身の人生にとって、非常に重要な意味をもっています。高校の学習では、まず自分で自分を励まし、努力することが非常に大切になります。もちろん、須磨学園では全職員が全力をあげてみなさんをバックアップします。しかし、自分で考え、自分で責任をもって学習することも、高校では要求されます。ぜひ、高い目標を掲げ、積極的に前向きにチャレンジしていくことを忘れないで下さい。
 また、今日入学したみなさんは、394名。出身中学校もそれぞれ違う人たちが10クラスに分かれて、これからの高校生活を送っていくわけですが、みなさんは独特の才能や得意なものを備えている人たちばかりです。時には個性と個性がぶつかり合うことがあるかもしれません。しかし、学校生活でなにより大切なのは、お互いの個性を認め合い、尊重し、お互いに協力し合い、あるいは刺激し合って、良い点を伸ばしながら自分を高め、お互いに向上させていくことです。須磨学園での3年間の様々な場面で、お互いにそのようなチームワークを大切にすること、そして、ある時はリーダーとなって多くの人をまとめ、自分を高めることをぜひ学んで下さい。
 新入生のみなさん、これから始まる3年間は、長い人生の中では短いものかもしれません。しかし、はじめに言いましたように、将来を決定する上でとても貴重な時間です。「なりたい自分」を目指して、元気に高校生活を送ってください。私たち第1学年担当の職員はいつもみなさんのそばで、みなさんを支え続けます。
 次に、保護者の皆様にお願いを申し上げます。先日のオリエンテーションでも申し上げましたが、子どもたちのこれからの成長と目標達成は、ご家庭のご援助なしには考えられません。どんな些細なことでもお気づきの点がございましたら何なりと担任や私どもにご連絡いただきますようお願い致します。
 以上、簡単ではございますがご挨拶とさせていただきます。