3年生学年部長謝辞
小原 純子

 3学年の教職員を代表して、ご挨拶申し上げます。本日は、卒業生のみなさん、そして、保護者の皆様方、おめでとうございます。2001年の4月、21世紀になってすぐ、皆さんは入学してこられました。そして、3年間、須磨学園の生徒として、過ごされました。その間、さまざまな変化がたくさんありましたが、私達、教員を支えてくださったのは、保護者の方々の、その度ごとにいただいた、温かいご支援と、ご理解です。私達が迷ったときも、保護者の方の生徒を思う気持ちが伝わる中で、私たちは、さまざまな業務を行うことができました。本当に、保護者の方が、私達を支えてくださったことに感謝致しております。ありがとうございました。そして、さっき、富田様が、「なんだ坂こんな坂」とおっしゃいました。この坂を3年間、のぼり続けた443名のみなさん。がんばったね。本当に、あなたたちは、たくさんの感動を、私達に、与えてくれました。その中には、駅伝日本一という、大きな感動もありました。だけど、それも、感動の一つです。毎日の、小さな感動、毎日の日常生活の中で、一人ひとりが見せてくれた、真剣なまなざし。一所懸命考えている、みんなの真剣なまなざし。私達が、これに答えなくてはと思うような、そんな瞳で、私達を見てくれてた、生徒のみなさん。学校の主役は、3年間、あなたたちでした。そして、部活、いろんな場面で、自分の限界に挑戦して、がんばっている姿。おもい足をひきずりながら、坂道のぼってたら、「先生、ファイト!」と、かけてくれた優しい言葉。そして、けがした友達を支えて、荷物をもって通ってくる、そういう姿。そうしたあなたたちの姿を、次々と私達は見ることができました。ほんとうにありがとう。今日は、さきほどの答辞を聞きながら、頭の中に、この3年間のみなさんの姿を、思い出しておりました。あの時、真剣なまなざしで、こちらを見たあなたたちに、私たちは、ちゃんと答えることができただろうか。もっと、いろんなこと、してあげることがあったのではないか。今は、そういう申し訳ない気持ちでいっぱいです。『教えるとは、希望をともに語ること。』そう思って、いままで教師を続けて参りました。学校という場は、希望をはぐくむ所だと思います。皆さんが、この須磨学園で、育んだものを、育んできた希望を胸に、明日から、一人ひとりがあたらしい世界で、頑張ってください。一人ひとりの、443名一人ひとりのそれぞれの人生に、幸多かれと心より祈って、お別れの言葉とさせていただきます。ありがとうございました。