保護者代表謝辞
富田 恭子

 本日は、卒業生たちのために、このように厳粛で温かい卒業式を挙行していただきまして、本当にありがとうございました。来賓の皆様におかれましては、お忙しい中、おみ足をお運びいただきまして、温かいお言葉を頂戴いたしました。保護者一同、感謝の気持ちでいっぱいでございます。3年前、桜の花が満開のとき、同じこの場所で入学式を迎えました。そのときは、まだ、制服が大きくて、幼い子供たちでしたが、今日は、本当に大きくなったなと、感心しております。これもひとえに、理事長先生、他諸先生方のおかげだと、心より感謝しております。理事長先生におかれましては、私が学校へ参りますたびに、「お子様は元気にしておられますか?お変わりはありませんか?お困りのことはないでしょうか?」と、いつも気にかけてくださいました。このことを、全保護者の方に、私はどのようにお伝えすることができたかと、今、少々反省しております。学園長先生におかれましては、携帯電話の許可。当時はまだだめでした。でも、携帯電話を許可くださいました。そして、修学旅行。子供たちを信頼していなければ、とてもできないような修学旅行も、実施していただきました。本当に、子供たちに、自由の裏には、約束事やルールがあるんだよということを、身をもって教えていただけたと、感謝しております。中庭に上がってまいりますと、「To be myself」。きれいな、いつも生き生きとした鉢植えで、メッセージを送ってくださいました。そして、須磨学園にはチリひとつ落ちていない、きれいな校庭だと、いつも来賓の方々からほめていただいたこと。自分はそうじ一つしておりませんでしたけども、非常に誇りに思いました。管理してくださいました皆様、ありがとうございました。そして、須磨学園にうかがうのが、子供たち以上に楽しみでありましたのが、食堂。とってもおいしくて、そして、安くてボリュームいっぱいのお食事を楽しみにしておりました。それも、本当にうれしかったです。そして、先生方におかれましては、子供たちの成長が一番著しいとき。親である私たちでさえも、戸惑うことがたくさんありました。「もう、こんなことでどうすんねや」ということを、絶えず思ってきたように思います。そんな子供たちを、いつも、愛情と、そして激励をもって指導してくださって、支えてくださいました。本当に、保護者一同、感謝しております。ありがとうございました。
 子供たちに一言伝えさせてください。おめでとうございます。そして、一言、「ありがとう」と、伝えさせてください。私たちは、ともすれば、叱咤激励の「激励」を胸に秘めて、「叱咤」「叱咤」と3年間、あなたたちのおしりをたたいてきたのかもしれません。でも、いつかは、またわかってくれるだろうと思いつつ、あなたたちはそれにもめげず、須磨学園のあの道、「なんだ坂こんな坂」、富田家ではそう申しておりましたが、あの「なんだ坂こんな坂」を通学して、3年間がんばってくれました。私達、親は、あなたたちを心から誇りに思っています。でも、これからは、本当に大人としての責任をもって、一歩一歩、この須磨学園で学んだことを、友情とともに、がんばって身につけていっていただきたいと思います。卒業しましても、先生方には、どうか、ご指導、ご鞭撻、よろしくお願いいたします。そして、今日の日を迎えることができましたこと、親として、本当に、胸いっぱい、感激いっぱいでございます。ありがとうございました。これからの須磨学園の、ご発展と、そして、ご健康、ご多幸をお祈りいたしまして、ご挨拶とかえさせていただきます。