宮垣 亮佑 早春の心地よい風の中に、明るい光を感じる今日、三年間の高校生活を修了され須磨学園を巣立っていかれる皆様にお祝いの言葉を申し上げます。 先輩方と共に過ごした学校生活を振り返りますと、数々の思い出が鮮明に浮かんできます。 入学式で、まだ、何も知らなかった私たちの前で、校歌を高らかに歌われ、見事な合唱を私たちに聞かせて下さいました。 文化祭では、独特なその発想で校内を盛り上げておられました。 体育祭での一段と際立つ大きな声援や、持ち前のやる気をパワーで、競技に臨んでおられた姿に圧倒されたことを思い出します。 また、部活動では、後輩の私たちをよく引っ張って下さいました。 クリスマスのチャリティーコンサートでは、部員一丸となって美しい演奏を神戸の町に届けておられました。 昨年十二月の、全国高校駅伝大会では、日頃の厳しい練習の成果が実り、ついに念願の初優勝を果たされました。 このように、顧問の先生のご指導の下、先輩後輩かかわらず、部員全員で力をあわせ、目標を達成しようと、一生懸命に頑張っておられた姿は、とても、輝かしく映りました。 生徒会活動では、各行事の運営の第一線に立ち、成功へと導いて下さいました。 先輩方の瞬時の判断、何をすればよいのかわからず、戸惑っていた私達後輩への的確な指示は、今でも私達の模範となっています。 放課後、星が見える時間帯まで、先輩方と過ごした生徒会室での会議や作業、そこで交わされた何気ない会話は、私達の大切な思い出です。 時には衝突もしましたが、今となっては忘れられない記憶の一つとなっています。 そのような数々の思い出を胸に、私達在校生は卒業するその日まで、先輩方が受け継ぎ創ってこられた伝統と誇りを継承し、新たに発展させていきたいと思います。 そしてこれからもこの須磨学園で一日一日を大切にして頑張っていきたいと思います。 卒業生の皆様はこれから新たな道へと進まれます。 その道は、必ずしも平坦ではないかもしれません。 しかし、そこで、この学校での経験を活かし、くじけず奮闘され、そして、ついには一人一人の輝かしい未来を創造してゆかれることを心よりお祈りしています。 須磨学園へのあの階段。色々な思いで、日々通ってこられたあの道を、またいつか、登って学校へこられることを、在校生一同お待ちしております。 名残はつきませんが、先輩方のさらなるご活躍を祈念し、お祝いの言葉とさせていただきます。 |