SUMA GAKUEN
学校法人
須磨学園
  • HOME
  • 2023年度高校入学式 K1学年部長 挨拶

2023年度高校入学式 K1学年部長 挨拶

 K1学年を代表してご挨拶をさせていただきます。
 共学25期生の新入生の皆さん、須磨学園へのご入学おめでとうございます。コロナ禍の大変な中、須磨学園の入試を突破された皆さんは本当によく頑張ったと思います。おめでとう。学年団一同、心より歓迎致します。保護者の皆様、ご子息・ご息女のご入学、誠におめでとうございます。心よりお慶び申し上げます。これからご子息・ご息女が充実した高校生活を送り、3年後にそれぞれの目標を達成できますように、本校の教育方針にご理解、ご協力下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。

 高校生は、社会人の一歩手前だと言われる通り、責任をもつことや自覚ある行動が求められる場面が増えてきます。私は新入生の皆さんに、明るく元気で、周囲から応援される魅力的な大人になってほしいと、心の底から願っています。皆さん自身はもちろんのこと、我々教員も応援される人の良き手本になれるよう心がけ、誠心誠意情熱を持って接し、皆さんが「人としての魅力」を持って卒業することを目標としたいと思います。

 また、何といっても高校生活の最終目標は「進路実現」です。皆さんの高い目標を達成するためには、我々教員と保護者の皆様が力を合わせていくことが必要不可欠です。世間がみるのは「結果」だけかもしれません。しかし、先日のオリエンテーションでもお話ししましたが、努力することそれ自体を認めてあげられるのは、保護者の皆様と教員しかいないということを決して忘れないでください。

 さて、入学に際して皆さんに大切にしてほしい4つのことをお話しします。

 1つ目は、「向上心を持って強い気持ちで前に進むこと」です。
 皆さんは、どのような思いを持って今日の入学式を迎えられましたか。多くの人が夢と希望と少しの不安を持って入学されたと思います。これから始まる高校生活は、精神的にも肉体的にも決して楽なものではありません。しかし、常に前向きな言葉を口にし、努力して乗り越えようとする強い気持ちがあれば、学校生活は必ず楽しく、充実したものになります。高校生活は可能性を広げるチャンスです。失敗を恐れずに何事にも挑戦して下さい。どんな困難に遭おうとも最後まで一緒に戦い抜きましょう。

 2つ目は、「思いやりを持つこと」です。
 「思いは見えないけど思いやりは見えます。心は見えないけど心遣いは見えます」
コロナ禍で、変に他人との距離を保とうという風潮があります。私の言う思いやりとは、「他人に気を遣いながら行動すること」ではなく、「他人がされて嬉しいと思うことを行動に移すこと」です。あらゆることに対して、思いやりを持って対応できる人であって下さい。そのためには、普段から素直に人のアドバイスを聞き、謙虚に反省・改善することを心掛けて下さい。素直な心をもって柔軟に対応する姿勢が、大きな成長につながります。毎日感謝の思いを込めて、弁当箱を洗うのも思いやりだと思います。是非続けてください。時には、無自覚に優しさが足りない言動をしてしまうかもしれませんが、それに気付けるよう、学校と家庭が連携を図れたらと思います。

 3つ目は、「お互いの個性を尊重して学校生活を送ること」です。
 皆さんは、それぞれ性格が違います。また、一人ひとり違った才能や得意なものを持っています。 時にはその個性と個性がぶつかり合うこともあるでしょう。しかし、学校生活で何より大切なのは、お互いの個性を認め合い尊重し合いながら、人格を高め合うことです。入学後、プロジェクトマネジメントやタイムマネジメントの授業で説明される、「心を広く、心を高く、心を深く、心を温かく」ということをよく考えながら、素晴らしい関係を築き上げて下さい。また、個々の努力は足し算だけど、協力すれば掛け算になるということも忘れないでください。

 4つ目は、「とことん考え、決めたことはとことんやること」です。
 一度の人生における大切な決断を他人任せにしてはいけません。これから皆さんは数多くの事を決断しなければなりません。その際、主体的に考え、悔いのない決定ができるよう、とことん考え抜きましょう。須磨学園では、PMTMの取り組みを通して、自分と向き合う機会がたくさんあります。これらの機会を存分に活かして、主体的に考える習慣を育んで下さい。そして、一度決めたら、とことんまで行動してみて下さい。 あのとき、一生懸命やったから今がある。何年後にそう思える瞬間が必ず来ます。自分を信じて今日から全力で高校生活を楽しみましょう。

2023年4月8日 K1学年部長  宮浦 修造