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2022年度中学入学式 学年部長 挨拶

 J1学年団を代表してご挨拶を申し上げます。
 まず、2022年度も、感染症対策を実施することで、こうして対面での入学式の実施が可能になりました。感謝したいと思います。では、はじめさせていただきます。

 中高一貫19期生の保護者の皆様、本日はご子息・ご息女の須磨学園中学校へのご入学おめでとうございます。心よりお慶びを申し上げます。
 134名の19期生の皆さん、ご入学おめでとうございます。学年団一同、心より歓迎します。
 おめでとうございます!

 今日は、19期生の皆さんの入学に際し、6年間のスローガンを掲げたいと思います。それは、「切磋琢磨」です。学校行事に、部活動に、遊びに、そして勉強にも「切磋琢磨」してほしいと思います。さて、「切磋琢磨」とはどういうことなのか。「切磋琢磨」を調べてみると、友人同士が互いに励まし合って、共に向上すること。また、学問や人徳をよりいっそう磨き上げること、と書いてあります。中学入試が終わるまでは、互いがライバルだったかも知れません。合格するためなら、なりふり構わずといった姿勢や態度をとったこともあったでしょう。今日からは互いに励まし合う同士(友人・仲間)であってほしいと思います。
 近年、学力の3要素の一つである、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」が重要であると言われています。これは、「まさに100年間で築き上げてきた須磨学園の取り組みそのものだ」と言えるものですが、協働しているだけではいけません。「切磋琢磨」は、何事にも挑戦して、向上してほしいと思います。共に向上すれば、きっと大きな結果となることでしょう。ただ、結果を求めると、残念な結果になることがあります。そういったときには、いっそう磨き合ってください、「切磋琢磨」してほしいと思います。「切磋琢磨」を続けると、すべての結果は「経験」となって備わります。「経験」を積めば、「自信」が芽生えます。「なりたい自分」に近づいていくことでしょう。6年間でさまざまな「自信」を付けてください。
 繰り返しになりますが、134名全員で「切磋琢磨」することを、我々学年団教員は全力でサポートいたします。よろしくお願いします。
 改めて、保護者の皆様、中高6年間という、人生で最も多感な、多くの新しいものに出会い、自我を確立していく大切な時期に、ご子息・ご息女を私たちに託してくださり感謝いたします。少し例え話をさせてください。
 牡丹の花が綺麗な奈良の長谷寺のご住職さんが言っておられた話です。「牡丹」が成長して綺麗な花を咲かせるには、水が必要です。ただし、水を与え過ぎると根が呼吸困難を起こしてしまうそうです。その加減は、“乾いたら軽く”だそうです。学校教育は、生徒、保護者、学校の三者が相互に理解し合い、連携していくことなしには成り立たないものだと思います。お子様が成長し、「牡丹」のような大きな花を咲かせることへのヒントのような気がします。現在は、コロナ禍で、学年運営を順序通りに実施することはできないかも知れませんが、コロナ感染症対策を整え、須磨学園の教育のすべてを経験していただくつもりです。お約束いたします。これからの6年間が充実した素晴らしいものとなりますよう、全力で取り組んでまいります。ご理解、ご支援を、よろしくお願いします。
 それでは、19期生の皆さん、「切磋琢磨」への船出です。出発といきましょう。頑張っていきましょう! 以上を挨拶とさせていただきます。

2022年4月9日 J1学年部長  吉田 泰明