SUMA GAKUEN
学校法人
須磨学園
  • HOME
  • 2021年度中学入学式 理事長 式辞

2021年度中学入学式 理事長 式辞

 
         

 校庭の桜はみなさんの入学を待ちきれずに、3月30日満開となりました。この3日間、今日のこの入学式まで、よく持ちこたえていると思います。先ほど、入学を許可された、須磨学園高等学校・中学校の18期生に新入生のみなさん、私たちはみなさんが入学されるこの日を待っていました。ご入学おめでとうございます。私たちはみなさんを心より歓迎いたします。これからの6年間どうぞよろしくお願いします。
 保護者のみなさま、子どもさんのご入学、心よりお慶び申し上げます。これからの6年間、私たちの学校運営は、保護者のみなさまのご理解とご支援なくしては成立はいたしません。どうぞよろしくお願いいたします。

 さてみなさん。みなさんは中学入試に向けて、努力を重ねてこられた方ばかりだと思います。特に最後の1年はコロナ禍での受験準備でした。さぞかし大変だったことと思います。みなさんの努力が報われて本当によかったと思います。
 でも、今まで、おうちに帰ってテーブルに座れば、温かい食事が出てきました。塾が終われば、お父さんやお母さんがお迎えに来てくださっていました。いつも清潔に洗濯した服が畳んで置いてあるのを。みなさん、それが当然だと思っていませんか。
 まだ今はコロナですけれども、これから先コロナが収束したあと、みなさんが須磨学園の特色である宿泊研修に行って、自分のことは自分でしなければならないとなったときに、初めてお父さんやお母さんのありがたさがわかるでしょう。
 この6年で、その居心地のいい環境にひたるだけではなくて、少しずつ、少しずつでいいです。自分でできることを増やしていってください。みなさんは、大人になる準備をしなければなりません。自分のことはできる限り自分でやる。やってみることから始めてください。
 この中学校、高等学校の6年間はとても重要な、大切な時期です。みなさんが大学に行って何を学ぶのか。大人になってどういう仕事をして、社会との関わりを持ちながら生きていくのか。そういうための土台を作る、準備の期間です。子どもから大人になる一番大切な時期です。可能な限り色々なことに、あらゆることに挑戦をしていきましょう。
 何もしなくても、何かを一生懸命しても、6年間はみんなに等しく公平に過ぎていきます。
 みなさんはご存じないかもしれませんが、実はみなさんには大きな可能性と未来が待っています。今のみなさんには、何者でもなることができます。そういう未来があります。可能性があります。よほど非現実的な目標でないかぎり、達成することができます。自分自身に限界を置かないかぎり、諦めないかぎりという条件が付きますが。だから自分に限界を置かないでください。諦めないでください。
 そして、ほかに必要なこと、それはみなさんの強い意志です。みなさんの明確な目標を達成するという強い意志、やる気と努力と、あとは仲間です。何者にでもなることができる場合、みなさんは何になりたいですか。どんな自分になりたいですか。という問いを、これから卒業するまで何度となくみなさんに問いかけられることでしょう。考えてください。こうありたい自分になるために、どんな自分になるために、目標を設定するのか。自分自身で探し求めて、見つけたこうありたい自分になる。ひたむきな努力を積み重ねていってください。努力を積み重ねてきた人だけにもたらされる深い満足と喜びをぜひともみなさんに味わっていただきたいと思います。

 みなさんは6年後、10年後の自分の姿がまだ見えていないかもしれません。でも目指す山が高ければ高いほど、頂上には雲がかかっていて見えないものです。ある程度登らないと頂上は見えてきません。これからみんなでその山を登っていきましょう。
 みなさんがこうありたいという自分になるために、私たちは最大限の支援を惜しみません。失敗を恐れず、失敗をなげかず、失敗にくじけず、明るく、みんなで乗り越えていきましょう。私たちも入っています。一緒にこの先、頑張っていきましょう。
では、スタートしましょう。

2021年4月3日 理事長 西 泰子