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2021年度高校入学式 S2学年部長 挨拶

 それではS2学年を代表いたしましてご挨拶をさせていただきます。 中高一貫15期生の皆さん、須磨学園高等学校への入学おめでとうございます。 保護者の皆様、ご子息、ご息女の須磨学園高等学校へのご入学を心よりお祝い申し上げます。

 高校生活の3年間は、大人へと成長していく最も大切な時期だと思っております。その3年間をこれから共に過ごし、皆さんの成長に関わっていけることをうれしく思っております。皆さんいよいよ高校生ですね。私はこの日が来るのを本当に心待ちにしていました。入学に際して生徒の皆さんに2つお話をさせていただきます。

 1つ目は「自分を信じること」についてです。いきなりではございますが、皆さんはインターネットで「須磨学園」と検索したことがありますか?おそらくほとんどの人があるのではないでしょうか。しかし、「須磨学園 標高」と検索した人はほとんどいないでしょう。須磨学園の標高は海抜81mだそうです。ちなみに、板宿駅の標高は海抜15mです。例えば、毎朝板宿駅から須磨学園の5F校舎まで登校したとすると、およそ80mの高さを登っていることになります。3年間では80×365×3 = 87600mとなります。これを富士山の標高である3776mで割ると約23とでてきます。かなりの単純計算ではありますが、3年間で富士山を23回登っていることになるのです。
 富士山を23回も登ることは、1日では絶対に成し遂げることができません。ただ、中学の3年間須磨学園に通い続けた皆さんはそのような大きな事を知らず知らずのうちに成し遂げていたのです。何事もあきらめず継続的に続けていくことで大きな成果を得ることができます。そのための秘訣が須磨学園の毎日の登校に隠さていたのですね。このように小さな努力をコツコツと積み上げることこそが、成長していくための基本の型となります。ここにいる全員に成長するための基本の型が備わっていると断言できます。だからこそ、自分を信じてください。自信をもってスタートラインに立つようにしてください。そしてなりたい自分になるための道を突き進んでください。期待しています。

 2つ目の話は「気」についてです。これから皆さんはなりたい自分になるための道を歩んでいくことでしょう。決して平たんな道だけではなく、険しい道のりになるかもしれません。ところで、私は学生時代、自転車で姫路から琵琶湖までいったことがあります。当然ですが、出発するときに自転車に空気をいれました。これは長い道のりを進んでいくために必要不可欠な作業です。それは自己実現の道についても同様であり、自己実現の長い道のりを進んでいくために必要な「気」があります。やる気、勇気、本気など様々ありますが、根底に流れ続けていなければならない「気」、それは「元気」だと考えます。元気は与えることができます、そして受け取ることもできます。皆さんにとって「元気」を与えてくれる存在がまわりにたくさんいることを忘れないでください。それは15期生の仲間達、家族、今日出会った共学23期生の皆さん、そして私たち教員です。勘違いしてはいけないのは、皆さんは1人で自己実現の道を歩んでいるわけではないということです。互いに励まし合い、サポートし合い、競い合い、笑い合い…その中で元気をもらい前へそして遠くまで進んでいけるのです。決してこの「元気さ」を失うことのない学年であり続けたいと願っています。

 この2つをしっかりと心掛け、高校生活3年間を大切に過ごしてください。みなさんが充実した高校生活を送り、人として大きく成長できるように学年団をはじめとし、須磨学園全職員でこれからの3年間を全力でサポートしていきます。

 最後に保護者の皆様、学校教育は、生徒、保護者、学校の三者が相互に理解し合い、三位一体となって連携していくことなしには成立しないものだと思います。是非、ご子息、ご息女が3年後の大きな目標を達成できるよう、本校の教育方針をご理解の上、ご支援をたまわりますようお願い申し上げます。以上、簡単ではございますが、代表の挨拶とさせていただきます。

2021年4月3日 S2学年部長  岡本 睦功