V2学年を代表してご挨拶申し上げます。V2学年の皆さん、ご卒業おめでとうございます。保護者の皆様、ご子息ご子女のご卒業、心よりお祝い申し上げます。子供たちが今この場にいられるのは保護者の皆様のご協力があってこそだと思います。本当にありがとうございました。

　さて、卒業生のみんな。みんなとは高校3年生になって初めて学年の責任者として担当させてもらうことになりました。正直、戸惑いしかありませんでした。自分は受け入れてもらえるのだろうか、納得いかず反抗的な態度を取ってくる生徒はいないだろうか、そんなことを思っていました。そんな中、最初の学年集会で学年部長をさせて頂くと伝えた時に拍手で迎えてもらいました。みんなの優しさのおかげで、これまでに抱えていた不安が吹っ飛びました。同席していた堀井校長先生には、優しさや団結力の強さを褒めてもらい、みんなが誉められたことが誇らしく、そして、嬉しく思いました。そう、この時からすでに、私は君たちの手のひらで泳がされていたのです。私のモットーは「為せば成る」だけではありません。実はもう一つあります。それは「誉めたら伸びるタイプ」です。一瞬にして、君たちは学年部長を君たちの虜にしたのです。

　もし自分が生徒や保護者だったら、最後の1年にいきなり現れて、しかも、学年部長をするとか言われても受け入れることはできなかったと思います。半信半疑の中、最後の1年を過ごしたと思います。それにも関わらず、この1年本当によくついてきてくれました。そこには、もう感謝の思いしかありません。ありがとう。保護者のみなさまには、最後の一斉保護者会でもお伝えしましたが、こんな私を受け入れ、文句一つ言わずにサポートして頂いたことに感謝致します。ありがとうございます。

　みんなは学年目標を覚えていますか。「全力疾走」です。勉強も行事も部活も頑張って欲しいと思い決めました。文化祭では売上部門、CMコンテスト部門、人気投票部門で見事にV2学年で制覇し、三冠を取りました。CM撮影のために丸坊主にする福永くんの文化祭にかける思いには本当に驚かされました。夏の学習合宿では、学年で一丸となって毎日夜遅くまで勉強に取り組み、8月、9月の模試では大きく成長を遂げた結果が出ました。体育祭では惜しくも総合優勝は逃したものの、パネル部門と応援団部門を制覇することができました。学年目標として掲げた「全力疾走」を本当によく体現してくれたと思います。

　もし過去に戻れるなら、もっと早く君たちに出会いたかったです。たった1年、たった1年です。短すぎます。もっともっと、君たちと一緒に過ごしたかったです。どんな状況にあっても、相手を受け入れ、敬意を忘れない君たち。共に頑張り、最高の仲間がいる君たち。いきなり現れた学年部長に文句一つ言わず、全力疾走してくれた君たち。本当に最高です。

　君たちと出会えたことを一生忘れません。君たちのことが本当に大好きです。1年間ありがとう。そして、卒業おめでとう。

2022年3月5日　V2学年部長　吉村　祐介