SUMA GAKUEN
学校法人
須磨学園
  • HOME
  • 2020年度高校卒業式 V2学年部長 挨拶

2020年度高校卒業式 V2学年部長 挨拶

 V2学年を代表してご挨拶を申し上げます。

 中高一貫12期生の保護者の皆様、本日はご子息・ご息女のご卒業おめでとうございます。心よりお慶びを申し上げます。また、6年間の学年運営に対して、ご理解とご支援を賜り、本当にありがとうございました。おっきなお子様に育ちました。立派な大人だと思います。
111名の12期生の皆さん、卒業おめでとうございます。山﨑先生が、この上なく喜んでいるはずです。さて、この1年は本当に、先が見えず、長くて大変な1年でした。ここまで受験を終えてきた皆さんは本当によく頑張りました。私が証明します。合格しているといいですね。
卒業にあたり、6年間の場面を振り返りながら、2つのお話をさせてもらいます。

 一つ目は、過去に身に付けた力についてです。最初の4年間は、私はこの学年にはいませんでしたので、 過去を知る3名の先生に教えてもらいました。いただいたメールから私が印象に残った内容を抜粋させてもらい、代読します。

 今井先生からは… 北木島のサマーキャンプ。とても記憶に残っているのが、交流会でのI’m a perfect human.です。いつ再結成してくれるのでしょうか?みんながハタチになったときにでも、またパフォーマンスをしてほしいです。

 音程もあってないのに、うけていた、らしいですね。 途中で熱を出した人がいるのに、練習をしていた、そうですね。これにかける熱い思いでしょうか…。

 ベトナムの交流会でのソーラン節を見たときに、堂々としたパフォーマンスと、12期生らしい一生懸命な姿に心打たれて、涙が出ました。私のなかでは、12期生みんなのソーラン節は、須磨学園イチのソーラン節だと思っていますよ。

 大川先生からは… 合唱コンクールでは、どのクラスも優勝を目指して本気で取り組みました。練習時間の制限を緩和するようにと学年団の教員に詰め寄る皆さんは中々こわかったです。研修旅行での交流会にも積極的で、発表に手を挙げる人が多すぎて学年内でオーディションをおこなっていたのが印象的です。体育祭の騎馬戦で対戦したときには勝てる気がしませんでした。

 淺尾先生より 兎和野でのスプリングキャンプ、2日目の夜の「未来の灯(あかり)」では、「なりたい自分」を一人ひとり語りましたね。「6年後の今,そのことを叶えるための道を進んでいますか?」
学年部長の交代に際して、生徒の皆さんで企画したお別れ会を開催してくれたことが、とても心に残っています。温かく見送ってもらったこと、今でも忘れません。
皆さんが私の知らない4年間の学校生活で身に付けた力は、積極性、一生懸命、そして愛情たっぷりの優しさです。また、3名の先生が異口同音に言われていたのは「楽しむ心」です。とても大切なことです。

 もう一つ私が付け加えたい。「応援団」の存在です。

 (体育館の入り口にうちわを振っている先生がいる)

 これらは、例えば、この卒業式では歌を歌えない、今はみんなで騒ぐことはできない(文化祭がなかった)など、制限がある時代には使えないのでしょうか。私は違うと思います。また、諦めてしまうのか。それも違います。困難な時期や新しい時代にも、適応させるすることができます。やってみてほしいと思います。きっと皆さんならできるでしょう。必ずや困難を乗り越える力になることでしょう。また、今度は皆さん自身が誰かの応援団にもなってください。お願いします。

  二つ目は、「実行力」についてです。V1学年からは、私が学年部長を務めました。私は、「うちわ」ではなく、鞭を持って、卒業して外に出てゆくための準備をさせてもらいました。たくさん勉強をさせました、この1年はコロナ警察の警部補も務めました。しんどかったことも多かったでしょう。そんな中,私は12期生の皆さんに「実行力」を示し続けようと努力を重ねました。新入試に振り回され、コロナ禍での特別な対応など、あらゆる事態の変化に対して、常に考え、絶対に実行することを貫きました。受験に負けるかも、コロナに負けるかもなど、言ったことはなかったはず。ぜひ、将来に対して、“実行力”、“この魂”を活用してください。
これで、“4+2=6”の完成です。須磨学園での6年間の経験は、全ての道に通じていると信じています。

 それでは最後になりますが、まだまだ大変な時期の真っただ中ではあります。どうぞ健康に留意し、「なりたい自分」を目指して、自信を持って人生を歩んでください。
私としては、2年間、学年団としては6年間、皆さんとともに無事に今日の日を迎えられたことに、すべての人に感謝をしたいと思います。ありがとうございました。
いつの日か、良いことも困ったこともいつでも報告に帰ってきてください。皆さんの将来は何でも聞いてみたいと思っています。また、会いましょう!

  保護者の皆様,最後になりますが、ご子息・ご息女のご活躍をお祈り申し上げます。本当にありがとうございました。

2021年3月6日 V2学年部長 吉田 泰明