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2019年度高校卒業式 在校生代表 祝辞

 頬を伝わる風が、いつの間にか和らぎ、春の足音が徐々に近づいてきました。
 3年生の先輩方、ご卒業おめでとうございます。在校生一同、心よりお祝い申しあげます。

 先輩方は今、何を思い返されているのでしょうか。
 須磨学園に入学してから毎日登った長い坂と149段の階段。真剣なまなざしで授業や講座をされる先生方の姿。暑い日も寒い日も朝早くから夜まで勉強した学び舎。部活動に励んだ運動場や体育館・・・。友達と笑いあって食べた食堂。9時学帰りに広がる綺麗な夜景。先輩方が須磨学園から旅立とうとする今、他にもたくさんの思い出が蘇ってくるのではないでしょうか。  私たちの心の中に残っているのはどんなときも「勝ち」にこだわっていらっしゃった先輩方の姿です。「勝つ」ために先輩方はどれだけ自分に厳しく努力し、自分の弱い心に打ち勝ってきたのでしょうか?堀井先生や山本先生に鍛えられた先輩たちは、学年は一つしか変わらないのに、とても「大人」に感じました。
 特に行事では、忙しい合間を縫って準備をし、全力で取り組んでいらっしゃいました。前夜祭や文化祭では何回も事前会議を重ね、個性豊かな舞台や模擬店でみんなを笑顔にしてくださいました。全員で協力して賞を取り、互いに喜び合っていらっしゃる先輩方を見て、須磨学園生活で培った強い絆を感じました。体育祭が近づくと、応援団でたくさんの後輩とともに、朝や放課後もプールサイドの階段や球技グラウンドで練習していました。そして迎えた体育祭本番では、とても迫力のある演技や白熱した競技を見せていただきました。どのような時も一生懸命戦い、一致団結して「勝ち」に行く勇敢な姿は、最高学年として格好よく、感動しました。
 部活動においても、勉強と両立し、毎日真剣に練習に取り組み、インターハイをはじめとした多くの大会でご活躍されました。先輩方自身もやるべき課題が多いにも関わらず、先頭に立って多くの後輩をまとめ上げるのは、大変だったことでしょう。しかし、どんな時でも後輩を想う気持ちを忘れない先輩方は、私たちの憧れです。
 こうして先輩方と一緒に過ごした日々は、これからの私達の成長の糧となる素晴らしい思い出です。先輩方が築いてくださった部活動や大学入試の実績は、先輩方のそこに懸ける思いとともに私たちが受け継ぎ、必ず後輩達へと引き継いでいきます。

 そして今度、先輩方とお会いする機会があった時には、今の私たちよりも何倍も成長した姿でお会いすることができるよう日々邁進いたします。

 先輩方はこれから大きな夢に向かって歩んで行かれることでしょう。毎日書き続けてきたPMTMや、日々の学園生活で培った「勝ち」に対するこだわりを持ち続け、それぞれの目指す「なりたい自分」に一歩ずつ近づいて行ってください。そして、笑顔でいつの日か再会できる日を楽しみにしています。

 最後になりましたが、私たちの尊敬する卒業生の皆様の、ご健康と益々のご活躍とを心からお祈りし、お祝いの言葉とさせていただきます。

               

2020年2月29日  在校生代表 中家温香