SUMA GAKUEN
学校法人
須磨学園
  • HOME
  • 2019年度高校卒業式 K3学年卒業生代表 答辞

2019年度高校卒業式 K3学年卒業生代表 答辞

 寒さに張り詰めていた空気が徐々に心地良くなり、鳥や木々の様子にも新たな季節が感じられるようになりました。

 本日は、日本でも新型肺炎が広がり、実施が危ぶまれる中、私たち卒業生のためにこのような素晴らしい式を開いていただき、本当にありがとうございます。また、ご来賓の皆様、理事長先生、学園長先生をはじめ先生方、そして保護者の皆様におかれましては、ご多忙の中ご出席いただきましたことを、心より感謝いたします。

 学校生活において、先生方は勉強面だけでなく、大きく私たちを成長させて下さいました。特に、一年生の頃から学年部長の堀井先生に叩き込まれた「あらゆる勝負事で勝ちにこだわる」というモットーは、僕の心を以前と比較にならないほどに強くしてくれました。

 僕は、中学校の頃までは、勉強でも部活でも「ある程度できればいいや」というマインドで取り組み、「ある程度」の結果に安住していました。そんな、斜に構えた中学生の考え方を180度変えたのが、この「勝ちにこだわる」というモットーでした。
 僕にとって幸運だったのは、このモットーを体現してくれる人が担任の宮城先生だったことです。宮城先生の「勝ちにこだわる」精神には、生徒の私たちでさえ圧倒されるほどでした。イベントを陰で支えてくださっただけでなく、本来生徒だけのはずの球技大会に参加して、本気でドリブルする姿には、本当に心を打たれました。さらに、宮城先生が私たちにとって頼りがいのある存在であり続けた要因はもう一つあり、いつも私たち生徒と同じ目線で話していただいたということです。ミュージシャンの夢を諦めて、「第二の宮城宏典」という人生を切り開こうとしていることを雄弁に語る姿は、先生が受験生の私たちと同じ、挑戦者であることを強く意識させ、とても心強かったです。先生ご自身で常におっしゃっていたことを、改めて私たちからも言わせていただきたいと思います。宮城先生は最強の教師でした。ありがとうございました。

 激動の高校生活は、疑うべくもなく、両親の存在があったからこそ乗り切ることができました。毎朝「気を付けて」と送り出してくれ、お弁当を作ってくれただけでなく、色んな愚痴も聴いたりしてくれて、何度も「頑張らなきゃ」と思わされました。心から尊敬しています。ありがとうございました。大学に入ってからは少し会う機会が減るかもしれませんが、これからもよろしくお願いします。それとともに、無理せず健康に長生きしてください。

 卒業生のみんなは今日をどのように迎えたでしょうか。僕は友人と一年前から「あと一年」「あと半年」「あと3か月」と話し続けてきて、「とうとう来てしまったか」と感無量です。その一方、K3・V2問わず個性的で唯一無二の友人に出会えたことが、いかに貴重なことだったかを、この時期になってひしひしと感じています。これからは別々の道を歩むことになりますが、僕はみんなと過ごした経験と思い出があれば、これからどんな苦難が待っていたとしても乗り越えていける気がします。
 素晴らしい出会いを、本当にありがとうございました。

 最後になりますが、これからの皆様のご活躍をお祈りして、僕の答辞とさせていただきます。

             

2020年2月29日 K3卒業生代表  鈴木 達野