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2016年度高校入学式 K1学年部長 挨拶

 K1学年を代表してご挨拶申し上げます。

 新入生の皆さん、保護者の皆様、須磨学園へのご入学おめでとうございます。心よりお慶び申し上げます。高校生活の3年間は、人が子供から大人へと成長し人格の基礎がつくられる、最も大切な期間だと思います。その3年間をこれから共に過ごし、皆さんの成長に関わっていけることを嬉しく思います。

 入学に際して生徒の皆さんに3つのことを話したいと思います。

 1つ目は「高い目標をもつ」ということです。目標の高さと、努力の量・努力の質は相関関係にあります。高い目標を持ち続けることができれば、小さな失敗に挫折せずに、小さな成功に満足せずに、常に自分に厳しく努力を継続していくことができます。南アフリカの政治家で、27年間の獄中生活の後にアパルトヘイト撤廃に成功したネルソン・マンデラは、「大切なのはどこから始めるかではなく、どれだけ高く目標を定めるかである」という言葉を残しています。
 2つ目は「挑戦する」ということです。高校入学は新しいことに挑戦する最大の好機です。好きなことはもちろんのこと、今までは苦手だったことや、今までしたことのないことにも是非挑戦して下さい。学習に加えて、クラブ活動や生徒会活動などの課外活動に打ち込むことで、自分の個性を磨いて下さい。もちろん挑戦には失敗がつきものです。高校3年間で1度も失敗をしなかった人がいたとすれば、それはおそらく1度も挑戦をしなかった人です。失敗や成功を繰り返しながら必死に汗を流す過程で、人は成長し変化します。失敗したらまた立ち上がって挑戦すればいい。大切なのは転ばない努力ではなく、立ち上がる努力です。
 3つ目は「人を理解する」ということです。人とは、自分自身のことと、自分以外の他者のどちらもです。これからの社会で必要とされる人材は、コンピューターやロボットにはできない能力を持った人物です。つまり機械にはできない、困難な問題に対して他者と協力して知恵を出し合い問題を解決していく「共働的問題解決能力」を有した人物です。そのような人物になるために、まずは自分自身のことを客観的に理解し、自分自身の考えをしっかりと持つこと。そして自分の考えとは違う考えを持つ他者を理解することが必要とされます。

 これからの高校生活3年間は、うまくいくことばかりではないでしょう。いま話をした「高い目標をもつ」こと「挑戦する」ということ、「人を理解する」という3つのことを覚えておいて下さい。

 最後になりましたが、保護者の皆様、これからご子女が充実した高校生活を送り、3年後にそれぞれの目標を達成できますように、本校の教育方針にご理解、ご協力下さいますように、お願い申し上げます。

2016年4月9日 K1学年部長 冨田 庸介