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2016年度2学期始業式 学園長 訓話

 おはようございます。2学期の始まりにあたりお話をします。

 まだ暑い日が続きますが、少し秋を感じるようになってきました。秋といえば、最初に来るのが食欲の秋、次に運動の秋、もちろん勉強の秋、芸術の秋など色んな秋があります。秋というのは、9月と10月と11月、12月は冬になります。2学期はこの4ヶ月、つまり約120日です。日曜や休日を除くと約100日しかありません。仕事や勉強をするのは100日です。この100日をどういうふうに過ごすかが問われています。

 この100日を上手に使うためにどうすればいいのか。必ず守ってほしいことが2つあります。
 1つ目は、頑張ろうと思わないことです。頑張ると、どんなに決心をしても3日しか続かないと思います。秋を上手に使うためには頑張らないことが大切ではありませんか。
 2つ目は、休むということです。遊ぶということと休むということは違います。月曜から土曜まで学校で勉強します。日曜はどういう日かというと、遊ぶ日ではなく休む日です。皆さんの体の中では食べ物を食べ、分解してエネルギーにして、要らないものは排泄しています。これは物理現象でもあり、化学現象でもあります。運動して仕事をして勉強して時間が経つ。この疲れを取り戻すには、運動した時間と同じ時間が本来かかるのではないでしょうか。エントロピー増加の法則によってほとんどの化学変化は元には戻りません。もし戻るとしたら、1時間かかった変化には、戻るために1時間かかるのではないのでしょうか。ということは、1日は24時間あるので、人間はどんなに長く仕事をしても12時間くらいでやめておくべきではないでしょうか。残りの12時間、寝ている時間が8時間であれば4時間、起きている時間のどこかで休む必要があります。12時間仕事して4時間休む。つまり、1時間何かをしたら20分は休まないといけないのではないのでしょうか。1やったら1/3は休む。学校の休憩時間はたった10分しかありません。10分より短いときもあります。本当はもう少し休憩時間を長くしないといけないかもしれませんが、色んな事情があってできません。

 2学期の100日を、色んなことに対して頑張らない。1時間何かをしたら20分は休む。そういうことを考えながら上手に計画をたてて100日を使ってほしいと思います。

2016年9月1日 学園長 西 和彦