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2016年度 高校卒業式 K3学年部長 挨拶

 K3学年を代表してご挨拶申し上げます。

 保護者の皆様、本日はご子息・ご息女のご卒業、おめでとうございます。心よりお慶び申し上げます。また、これまでの学年運営につきまして、多大なるご理解・ご支援を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

 さて、卒業生の皆さん。卒業おめでとう。皆さんを「卒業生」と呼ぶのは、誇らしいという気持ちと寂しいという気持ちが入り混じって、とても複雑な心境であるというのが我々学年団の正直な思いです。
 須磨学園での3年間はどうでしたか?長くも短くも感じる期間だったのではないでしょうか?厳しい環境だったので、「しんどかった。」といった君たちの心の声が、今にも聞こえてきそうな気もします。

 3年前の入学式で、この場所で君たちに話したことを覚えているでしょうか?君たちには常に「考える」人であってほしい、勝負に挑む際には常に「勝つ」意識を失わないでほしい、周囲に対して常に「感謝」の気持ちを忘れない人であってほしい、この3点を君たちに願いました。それからのこの3年間で、願いどおり、君たちは様々な場面で考え、いろんな分野で勝つための意識を育み、そして周囲への感謝の気持ちを失わない、真の強い人間に一歩一歩近づいてくれたように思います。学校生活のあらゆる場面で、君たちが自身のあるべき行動について必死に考え、勝つために必死にもがいている姿を幾度となく目にすることができたことは、我々の誇りです。
 今卒業を迎える君たちに願うことも同じです。いかなる場面においても「考える」ことから逃げないで下さい。つらく苦しく、勝負から逃げ出したくなるような勝負であっても「勝つ」ことをあきらめないで下さい。たとえ結果がどうであれ、思い切り勝負ができたことへの「感謝」の気持ちを忘れないで下さい。今君たちがこの場所で素晴らしい時間を迎えることができた根底には、常に君たちを見守り続けた学園、苦楽を共にした友人、君たちを信じついてきてくれた在校生のみんな、そして誰よりも君たちのことを愛し、君たちのことを心配し続けてくれた家族、保護者の存在があったということを絶対に忘れないで下さい。
 これから本当にいろんな苦難が君たちを待ち受けていることでしょう。いかなる時でもこの学園で「毎日長い坂を上ってきたこと」「厳しい授業に耐え抜いたこと」「鬼のような課題に耐え抜いたこと」「文化祭で、時には友人とぶつかりながらも素晴らしい作品を作り上げたこと」「体育祭で一心不乱に勝利に向かって競技や応援に臨んだこと」「研修旅行で楽しい場面も厳しい場面もたくさん経験したこと」「朝早くから夜遅くまで勉強や部活に向き合ったこと」「夏の暑い、冬の寒い中、時には廊下でもひたすら受験勉強に励んだこと」… どんな時でもこれらの宝を君たちの将来の糧にして下さい。

 君たちには本当によく怒ってきました。最後の学年集会、最後の一斉メールまで厳しいこと言ってたな。でも君たちは気づいているでしょうか?我々学年団が最後の最後まで厳しく接することが出来たのは、君たちが可能性に溢れた素晴らしい生徒だったからこそです。君たちのような生徒と出会えて本当によかった。君たちが生徒として来てくれて本当によかった。この学園生活で君たちが見せてくれた楽しそうな表情、つらそうな表情、日常の何気ない会話、果敢に勝負に挑む姿、むりやり緊張を押し殺そうとして頑張っている表情、そして今ここにこんなに立派に成長して卒業式に臨んでいる姿、全てが我々の誇りです。心から、そんな大切な君たちの卒業を誇りに思います。心から、君たちの努力に敬意を表します。心の底から、君たちのこれからの社会で、そして世界での活躍を願っています。これからいかなる時も、須磨学園卒業生であるという誇りを胸に、しっかりと自ら信じた道を力強く歩み続けて下さい。それが我々からの最後の宿題です。かけがえのない3年間を本当にありがとう。体に気をつけて、これからもがんばれよ。

 以上K3学年を代表しての挨拶とさせていただきます。

2017年3月4日 K3学年部長 堀井 雅幸